2012年3月29日木曜日

Sant'Anna e Vergine



今日から6月25日まで、フランスのルーヴル美術館にて Da Vinci の名作のひとつ
「Sant'Anna E Vergine Maria」が修復作業を終え再公開されます。
修復にあたったのも、修復費用をスポンサーとして協力したのもイタリア人、イタリアのフェラガモとあって、再公開前のプレパーティーにはたくさんのイタリア人が招待されたようです。
Da Vinci 特有の目を見張るような「青」の色が鮮やかによみがえったと聞き、ぜひこれを見るためだけでもパリに行きたいと思ったりします・・。
修復の前に絵をきれいにする工程はフィレンツェの修復師が請け負ったと聞き、さすが芸術の町!と改めて「美術の宝箱」に住んでいることを幸せに思ったのでした・・。

http://www.ferragamo.com/webapp/wcs/stores/servlet/TopCategories_30150_35050#/news/10738

2012年2月27日月曜日

Carnevale Medievale2012

今年で3年目になる、毎年恒例の「サンカッシャーノ中世仮装フェスタ」が2月19日にありました。
10日くらい前から、雨らしい、雨らしい、の声にも負けず、前日の土曜日・19時の段階で
「明日のフェスタは決行」
との声が届く。
時間まできっちり予報の出る今日にあって、果たして大丈夫なのだろうか、と思ったのだが、市の開催事務所の決めたこと。もちろん、雨が降ってもやるんでしょうね、とみなで話す。

当日。やっぱり、という曇りがちの空のもと、12時半には集合場所へ。みんな、タイムスリップしたかのように「中世」が似合っていてとてもかわいい。自分の日本人バリバリの顔をなるべく考えないようにする。(中世に日本人の”市民”はないっしょ!)
ぽつぽつ降り出した雨がひどくなり、貴族の女の子をしていたソフィアがブチ切れた。
「雨が降るって言われてたのに!衣装が台無しよ!」
たしかに、貴族や、兵士など、かなり凝った衣装を着ている人は耐えきれないだろうなあと自分の”市民”衣装をみつつ思う。こっちはコットン、あっちは絹だもんなあ・・。生地からして違うがな!

開催事務所からの「あと1時間様子を見て続行か否かを決めます」コメントが届き、みんなの間で一瞬悲壮感が漂ったが、奇跡のように20分もしないうちに雨がさーーーっとやんだのだった!

急いで順番に並び、太鼓の音に合わせながら、仮装行列が始まった。
私たちのユリチームは去年、他の4チームに大差をつけ、しかも衣装・コレオグラフィーの差を見せつけて勝っているだけに、今年もみんなの準備してきた時間から労費の量が違う。
作っているすべてのアクセサリーが手作りだ。
市民たちの運ぶ「猫車」から、小さな押し車、悪人が処刑される処刑台、最後のトリをつとめる大砲まですべてチームのみんなが協力して、毎日コツコツ作ってきた代物だ。
町の中心にあるPiazza(広場)まで練り歩いてくると、そこにはすでに他の3チームが待っていた。

競技を戦う5チームは、このPiazzaを中心にしてチーム分けしている。
私たちのいるユリチーム、サンカッシャーノのシンボルである「塔」のチーム、「ニワトリ」チームに
「獅子」、最後は「馬」である。
この小さな広場を相対して4チームがひしめき合って、それぞれが声をあげてチームをたたえあう。鳥肌が立つような、みんなとの一体感を感じる一瞬だ。
悪天候のせいもあって、去年に比べると観客は少ないが、知っている顔がそこかしこにいて
「がんばれー!」と言ってくる。

審査員の前までくると我ながら少し緊張したが「誰も私のことは見てないしい!」と、自分の役柄を演じる。ちなみに私は果物を売って他の人たちから麦やキャベツなどを買う。
その間、クリスチャンと親友のフランチェスコ演じる「泥棒」が宝箱を襲って金銀財宝を盗もうとする、というシーン。
一瞬、観客の間で「おおー」っという声がよどめく。

一番びっくりして、本当にこれを作った子、考えた子はすごい、と思ったのが、処刑台。
悪党が処刑されるシーン、まじですっごいリアル。
乗っていた台をボーンと蹴った瞬間、悪党がぶらーんとなるとこ、観客一同、みんなどよめいた。
本当かもってきっと心配した人もいたと思う。
去年同様、演技力抜群の魔女役のフランチェスカ。
最後の大砲から打った紙玉がすぐに火をあげてユリの紙吹雪を散らしたところ。
ほんっとにみんなの力が凝縮されて、すごいな、の一言。

残念ながら今年は勝てなかったけれど、皆の力はたくさんの人に見せつけることができたんじゃないかなと思う。
いやー、こういうのもたまにはいいね。

2012年2月6日月曜日

Pensieri dopo la neve 降雪後の一考

今年も降りました!
先週の火曜日、お昼の1時からしんしんと降り出した雪。なかなか道路にくっつかなくて、やれやれ、今年は積もらなそうだと思ったら、翌日の学校閉鎖の連絡が入った。
確かに連日の天気予報では
「シベリアからの寒波の影響で気温はマイナス5,6度まで下がるでしょう」
って言ってたけど。
と思ったら、
水曜に朝仕事に行こうと家のドアを開けたら外は銀世界だったのだった。
今年は30センチくらいしか降っていないが、去年のパニックをかえりみるかのように各市役所が懸命に早々と雪かきをしたり、塩をまいたり・・。
おかげでまあまあ、いいかな。
去年はフィレンツェからサンカまで、車で20分かかるところをみんな8時間くらいかけて帰ってたのを考えれば。
今年は去年の汚名をはらそうと我がレンツィ市長も早々と手を打って、フィレンツェでは郊外で雪が積もっているのを「うそ」だと思っているくらい、積もる前に綺麗にしていた。
それにしても寒い。
今朝も風がきびしい。
外に置いてた野菜はすべて凍りました!!!
Bruuuu

ローマでは10センチしか積もらなかったのに、それこそ去年のフィレンツェと同じ、チェーンをつけてない車がスリップしまくりで道路を邪魔し、市民が街中にブロックされてしまった。
アレマンノ市長とProtezione Civileとの責任転嫁の泥の投げ合いは見苦しい、につきる。

2012年1月26日木曜日

いまどきFaceBook -cercasi amici interessati-

Dopo tanto anch'io sono diventata "figlia di oggi" cioe', sono sul face book!
AHHH, come sono avanti..
Qualcuno, vuoi diventare un amico/a mio/a??
Ho solo 6 amici !! Aha ha!
Ho fatto questa foto x metterci. Che ne dite?

遅ればせながら、親友の理恵ちゃんに勧められたのもあり、大学時代のクラスメートの奥住くんに「Face Bookで学部のまるまるくんとぺけぺけちゃんを見つけました」と言われたのもあり、で、
ついに長年避けていたあの、Face Bookに私も入ってみた。
兄がなにげにのっていてびっくりした・・・。
兄の友達リストがみんな真面目そうな人ばかりでびっくりした・・。
理恵ちゃんの友達リストの長さにびっくりした・・・。
自分の無趣味さに、びっくりした・・。
趣味や、好きなものを書くのに2日も考えてしまった・・とほほ!

つうことで、長年連絡を取ってない友達とコンタクトできればいいなあ。
このブログもだれかが見てくれてるかな?

こんなの作ってみた。
ちなみに、奥のが私、クリスチャン、前にいるのが子供のさくらです。


Oooi, someone looks at my blog?

2012年1月14日土曜日

Mitici "Deee Lite"

すんっごい好きだったわあ、この人たち。
CDを持っていたが友達に貸してそのまま返ってくることはなかった・・・。
いまはテクノロジーのおかげでなんでも見れるようになって嬉しいなあ・・。

Ganzi sono!!Mi piace tutto ora!

2012年1月12日木曜日

祝日続きの終わり、の巻


クリスマスから始まり、大みそか・エピファニアというイタリア特有のお祭りを最後に祝日が終わり、元の生活に戻ってきた。

イタリアではもともと宗教的な祝日以外は休みが少ないため(結構イタリア人は仕事をしてなさそうな印象があるが、結構日本のほうが休みは多いほうだと思う)年末・年始に3回ビッグイベントが重なるこの時期は、自営をしている私にとっても少しだけ休めるということで嬉しい限り。

ただ今回のヨーロッパ経済危機で、イタリアのモンティ首相はすでに

「祝日数の縮小!イタリアーニ!(=イタリア人よ!)バリバリ働きましょう!」

と宣言している。

どっちかっていうとお前ら政治家が働けよッ!と言いたいところだが。



イタリアの大みそかは、日本以外の大多数の国同様、わあーーっ!1年終わったね、ユフー(=外人の奇声)しゅぽーーん(=シャンパンを開ける)、である。

フィレンツェではここ数年、町のいたるところでさまざまはコンサート(クラシック・ポップ・ゴスペラからラップまで)が行われ、0時の鐘とともにシャンパン(イタリアではスプマンテ)を飲み、その飲み干した瓶を道端にバリンと割って知らん顔をして家路につくというのが、基本的なイタリア人の振る舞いである。

一度大みそかにフィレンツェの街中で過ごしたら、道沿いに小さいテーブルを出して、スプマンテを違法で売っている奴がいてびっくりした。確かに最後の最後で「フィレンツェいこっか」となり、あ、そういえば祝杯を挙げるお酒がないね(31日は店は大抵18時ごろには閉店する)という場合も多々あるし、友達の数が多くてすぐ瓶が開いてしまって次のを買おうとする、という場合もあるわけだし。

それにしても、雨が降り出すとすぐに傘を売り出す外国人と同じだわ。



大みそか、元旦をすぎ、イタリアでは2日からすぐに毎日の生活に戻る。あれ、新年開けたっけ?という気になるときも多々ある。それを考えると、あの日本の厳粛な元旦が懐かしい。

さて、そろそろ学校も始まるか、というころ、1月6日にベファーナばあさんがやって来る。ベファーナばあさんといっても、うちの親戚のおばさんとかそういうんではない。

ベファーナ(正式にはエピファニア)という祭りは、イタリア独自の祭りで、非常に古いお祭りである。

昔は日本と同じように、イタリアでもサンタクロースというものがなく(戦後にアメリカから入ってきたと思われる)、プレゼントをサンタが届けに来るという概念自体がなかった。

それというのも、イタリアにはこの「ベファーナばあさん」というばあさんがいて、このほうきに乗ってやって来るひどいぼろを着た魔女のようなおばあさんが、1年間いい子にしていた子には甘いものを、悪いことをしていた子には炭や玉ねぎを持ってくるからなのである。もともと、イタリアの子供がプレゼントらしいものをもらえる日というのが、この1月6日だったのである。

この魔女のような様相をしたベファーナがプレゼントの甘いお菓子を入れるのは、なんと靴下のなかである。なんとなくサンタクロースに似ている・・。

イタリアではベファーナは子供に非常に愛されている祭りで、この日に街に出かけると、このベファーナに変装したおばさん(たまにおじさんのこともある!)がお菓子を配っていたりして、子供たちが嬉しそうに列に並んでいるのがみられる。

ベファーナの前にはうちに来るお客さんたちも、お孫さんのためにあげるベファーナの靴下に入れるみかんや玉ねぎを買いに来る。

「甘いお菓子ばかりだと虫歯にもなるし、少しくらい玉ねぎやニンニクを入れてやったほうがいいのよ!」と言うおばあちゃんも多い。



ベファーナがクリスマスから始まる一連の祭りの最後にあたることと、ほうきに乗ってやってくることから、ベファーナが通ると連日のお祭りを掃き取っていく、と言われている。ベファーナの終わりで、さあ、新年の始まりだ!という気持ちになったりするのだ。